マンディンカとは、西アフリカ一帯に暮らす民族の名前。
十二世紀には一つの王国として隆盛を誇ったが、長い歴史を経て分割され、今ではギニアやセネガルなど六つの国に散らばって暮らしている。
だが国は違えど、彼らは同じ伝統文化を継承し、ことに音楽は生活に密着した共通の財産となっている。
「西アフリカは音楽の宝庫」と聞いた著者は、カメラと寝袋を手に、マンディンカの村を訪れた。
本書は、音楽と暮らす人々の素顔を収めた写真集。
水くみや脱穀、薪拾いと同じように、音楽が彼らの日常に当たり前のように根付いている。
暮らしに溶け込んだ太鼓のリズムが、大地から響いてくる。(記事より)