幅 | 2807mm |
奥行 | 1219mm |
高さ | 雨戸枠下端から10mm下 |
建物とブロック塀の位置関係は、ほぼ平行。
正確には3000mmで20mmのズレがありますが、ブロック塀に平行に作る事にします。
ブロック塀は職人が作っていますので水平・垂直共に問題なく、今回は基準となるブロック塀があるので楽な作業になりそうです。
簡単な図面を書きましたので参考にして下さい。
図面に書かれていない寸法は全て現場合わせです。
柱を立てる位置とデッキの四隅は沓石(①,②,③,④,⑥,⑦,⑨)で、中央の2ヶ所(⑤,⑧)はピンコロです。
ブロック塀側3個の沓石は、高さを揃え塀に沿わせて埋設し、それを基準に建物側両端の沓石も高さを揃え埋設します。
奥行が1200mm程なので、直角は塀に金尺を当てて測りました。
次に塀側から二列目の沓石・ピンコロは先に埋めた石から90mm離し高さを揃えて埋設します。
残りのピンコロも位置を決め高さを揃えて埋設します。
今回は円形水準器を使い石を垂直に埋めます。
穴を掘りおおまかな深さが決まったら、余っている角材を使って穴の中を水平に突き固めておき、砂を少々入れたら円形水準器で水平をとりながら寸法を合わせます。
寸法をチェックして、異常が無ければ実際に柱を立てて再度チェックして石の埋設完了です。
沓石の底まで柱が入らなかったり収まりが悪い場合は、柱の角を少しだけ削ります。
今回は床板を5mm間隔で取り付ける予定でしたので、実際に板を何枚か並べて実測した結果で、設計図の寸法より14mm(約0.5%)幅を広くして石を埋設してみる事にしましたが、1%位でもよかったかもしれません。
結果は、余分に見積もって正解でした。
タッピングの材質はステンレス、サイズは6×70なので、木が割れないように下穴錐で下穴をあけます。
タッピングが90度で交差する位置は、互いに干渉しない様に注意して位置をずらします。
今回は全ネジのタッピングを使いましたが、その他の注意点としては、打ち込む際に部材どうしを密着させておく必要があります。
半ネジのタッピングであれば、締め付け終了間際に部材どうしを引き寄せてくれますが、全ネジの場合隙間があるまま打ち込むと、いくら締め付けても隙間は埋まりません。
今回全ネジを使用したのは購入店にこれしか在庫が無かったというのが理由です。
ステンレスでこのサイズは特殊な部類に入るのでしょうか、在庫している店は少ないようです。
完成すると塗装出来ない部分がありますので、今回は塗装しながら作業する事にしました。
塗料はキシラデコール、色はスプルースです。
木材を固定するのに使用するタッピングの数は、2×4は2本、2×6は4本、2×8は6本、床板は1本です。
最初に柱①,②,③を垂直に立てておき、A(2×6)の高さと水平を合わせ、柱の上下間の寸法をチェックして良ければ固定します。
Aの高さは床板の厚み分38mm下げておきます。
次に柱⑦,⑨を仮に立て、D(2×4)の高さを決め水平を合わせたら、D(2×4)の上面から柱⑦,⑨がとび出ない様に若干短めに切断し柱⑦,⑨とD(2×4)を固定してから沓石に組み入れます。
C(2×4)は床板を仮に載せ、高さを合わせて固定ます。
柱①,⑦,③,⑨にE,F(2×8)をクランプか釘で仮付けして、直角・平行・垂直・水平・建物との関係等チェックして異常が無ければ固定します。
E,F(2×8)の高さは床面と同じで、床板の厚み分38mm下げません。
ここまで来ると、デッキ枠が自立します。
柱④,⑥を垂直にしてE,F(2×8)に仮組みし、床板を載せてBb(2×6)の高さを決めたら、一旦柱④,⑥を外しBb(2×6)を固定してから再度組みE,F(2×8)と固定します。
AとBbの間隔が狭いために上記の様な作業手順になりましたが、実際のところBbの板は必要ありません。
Bbの板がない場合の手順は、柱④,⑥を垂直にしてE,F(2×8)に固定し、床板を載せてB(2×6)高さを決めたら柱④,⑥に固定します。
ピンコロの上に柱⑤,⑧を置きとび出ないように切断し固定します。
設計図と実際の写真に1ヶ所違いがあります。
写真では設計図のBの板は無く、代わりにBbの板が取り付けてあります。
何故そうなったかというと、ここまできて2×6が1枚不足している事に気づきBかBbのどちらかを外す事にしたのですが、AとBb間は狭くタッピングを抜く事が出来なかったので、簡単に外せるBを外したという訳です。
Bを外した結果、床板の支えが必要になり作りました。(右写真参照)
ここまで出来ると、5本の柱(①,②,③,④,⑥)はしっかりと立っていて、揺すっても簡単には動きません。
②の柱は、床板を貼るまでは図面で見た縦方向に少し動きますが、完成後は体重をかけても問題無く手摺として十分に納得の出来るものです。
手摺の高さをブロック塀のフェンスとほぼ同じにする為、全ての柱を丸ノコで切断します。
立っている柱に左手で定規を当て右手で丸ノコを横向きに使うのは危険な気がしましたので、ここは定規を使わずに薄い板を定規の代わりとして柱にクランプでしっかりと固定してから、両手を使って慎重に切りました。
75mm角の柱は私の丸ノコでは一回で切れませんので、切り残した部分はノコギリで切りました。
ここから先は、設計図はありませんので寸法は現場合わせです。
階段は、ピンコロを四隅に埋設し、その上に柱・梁を置き、ずれないようにE,F(2×8)に固定してあります。(写真参照)
階段の板は2×6で、床と階段の境目を視覚的に分りやすくする為、板の向きと幅を変え、1段の高さは約100mm、年寄りには丁度良い高さだと思います。
階段はデッキの両側に作りました。
床板は5mm間隔で付ける事にしましたが、端から付けてゆくと最後につじつまが合わなくなります。
そこで、最初に両端と中央の床板を固定します。
次に床板を等間隔に全部仮置きしてからA,Dに固定しましたので、厳密に間隔は5mmではありません。
ブロック塀との間隔は5mm(竹の割り箸1本分)です。
ラティスを載せる下側の板を、支えと共に①,②,③の柱に付けます。
ラティスの取り付けは、4×45のステンレスタッピングを使い、ラティスの内側から上下各3本で留めてあります。
取り付け位置は、柱75mm角・手摺89mm幅なので、手すり・ラティス共に柱の外側の面に合わせて取り付けました。
リーフフェンスの取り付けは、「ウッドデッキ・第一弾 バージョンアップ ⅲ」に記載されている内容と同じですからそちらを参考にして下さい。
両端と中央の3本の縦の竹は沓石まで、その他はデッキ床板までの高さで、縦の竹7本はヒートンで手すりに縛ってあります。
余った材料で手すりの横も作ってみました。
デッキがある程度出来た適当な時期に、写真の通り砂利を敷きました。
近くのホームセンターで購入し、1袋20kg×26袋で約\10,000です。
最後にまだ塗れていない部分、手摺・床・階段等の塗装をして完成です。
ウッドデッキ第二弾 終