必要な工具はその都度でてきます。
その度に買い足して、未だにその繰り返しです。
自分に必要な工具を集めるのも、DIYの楽しさかも知れません。
ウッドデッキ・第一弾で使った電動工具はドリルだけで、木材を切るのはノコギリを使っていました。
ノコギリで90mmの角材を直角に切るのは本当に難しく、1本切るのも大変な作業でした。
ウッドデッキ・第二弾で初めて電動丸ノコを使い、その必要性を実感しました。
私が購入したものでは75mm角の柱は一回では切れませんが、多少の慣れとコツが分かれば綺麗に切る事も出来ますし、一度切った木材の寸法をmm単位で調整したり、斜めに切ったりする事も楽に出来ます。
インパクトドライバーは、ビットの交換もドリルの様に面倒ではなくワンタッチで出来て、ドリルとしても使えるので重宝します。
電動工具は使い方を誤ると危険ですが、多少の慣れとコツが分かれば、体への負担が少なく作業時間をかなり短縮出来るので、一度使うと手放せなくなる道具です。
その他に重宝している工具は、クランプ、スコヤ、丸ノコ定規で、最もよく使う工具です。
一人での作業だとクランプは必須で、丸ノコ定規もとても使い易いし、100mm幅程度の木を扱うにはスコヤは差金より使い勝手がいいです。
その他にも、メジャー、水準器、ノコギリ等は必用です。
最も重要なのは、基礎石の設置です。
基礎石の設置で大切な要素は3つ、水平方向の位置・傾き・高さです。
水平方向の位置は、出来るだけmm単位で正確に配置する努力をします。
決め方は、建物に平行且つ直角にする為に、デッキ四隅のうち建物側2ヶ所の位置を建物と平行に決めたら、残り2ヶ所の位置は対角線の長さ(c=√a×a+b×b)を求めておき、側面と対角線の長さで決めます。
そうする事でデッキ四隅の正確な位置が、建物と平行且つ直角に決まります。
他の位置は、四隅の位置を基準に寸法を取り水糸を張れば決まります。 参考図
基礎石の傾きにも注意が必要です。
石が傾いていると柱を垂直に立てられず、無理に垂直にしようとすると水平位置がずれてしまいます。
この水平位置のずれが、思っているよりも大きいのです。
水平方向の位置をきっちり合わせても、石が傾いていると何の意味も無い事になってしまいますので、水平方向の位置と傾きはセットで考えます。
石の高さですが、これに関してはさほど神経質になる必要はなく見た目に揃っていればOKですが、出来る範囲で揃えます。
高さを正確に合わせる為には、石を穴の中に入れたり、穴から出したりの繰り返しで、その度に水平位置と傾きも合わせる必要があります。
その作業を10個の石に対して行うとすると、想像しただけでも大変な作業です。
高さの不揃いは、柱の長さで調整した方が正確で楽に出来ます。
水平方向の位置・傾きは後から調整出来ませんから慎重に行いますが、高さに関しては後からいくらでも調整出来るので、神経質になる必要は無いという事です。
(キット等の規格品で柱の長さが調整出来ない物は想定していません。)
設置が終わったらチェックして、納得出来ない所があれば面倒でもこの時点で直します。
直すか直さないかで迷った時は直し、迷わなかった時はそのままにするのが私の妥協点です。
最初にやる事は、柱の高さを決める事です。
建物側2本の柱を垂直に立て、柱間の上下で寸法をチェックし同じになる様(平行)に調整し、同時に側板の水平と柱と側板の直角も調整し仮組みしてから、柱の高さと側板の取り付け位置を決めます。
設計図通りの寸法にはならない場合でも、ここでは柱を垂直・平行に立て側板を水平にします。
この仮組みは、一人でやるとなかなか大変な作業で時間も掛かりますが、肝心なところなので丁寧に作業します。
一度仮組みを分解し、切断・再調整してから本組みします。
仮組みを分解するときは、石に差し込んだ柱の向きや側板の向きが分かる様に目印を付けておきます。
次は右側面でも左側面でもやり易い方を同様の手順で本組みします。
両側を本組みしたら、前面の側板を付けて外枠が完成します。
基礎石の配置から外枠を作るまでが大変ですが、ここから先は垂直とか水平に気を使う事はありませんから割と楽な作業になります。
それだけに現時点での出来具合が肝心ですから、次項の部材を組む時のポイントを参考にして念入りにチェックします。
外枠が完成して四隅の柱さえ決まれば、あとは寸法を取って切断・本組みですから、機械的な作業になります。
実際の寸法と、設計図の寸法の誤差を把握しておくと、その後の作業に何かと役立ちます。
デッキを構成する部材(柱・側板等)を単体で見た時は、その「水平・垂直」に注意して組みます。
当然下げ振りや水準器を使いますが、既存の建物との位置関係でもチェックします。
例えば、建物の角・ベランダの足・サッシの窓枠等とデッキの柱や側板を遠目に透かして見て、その垂直・水平を確認したりします。
両方とも一致した時は嬉しくなりますが、多少ズレても遠目におかしくなければ私的にはOKです。
次に部材どうしの関係で見た時は、その「平行・直角」に注意して組みます。
チェックには金尺やメジャーを使います。
木材が湾曲していたなら、両端を結ぶ線を平行・直角に合わせてみて、遠目におかしくないかチェックして組んだりします。
遠目に見る事も効果的だと思います。
塗料にも色々と種類があるようですが、うすい色から塗る方が無難だと思います。
私が使用しているのはキシラデコールですが、一度チ−ク色で塗った為、それよりうすい色で塗る事は出来ません。
定期的に塗る必要がありますから、色で迷った場合、最初は薄い色がいいかも知れません。
完成後塗れない部分は、最初に全ての木材を塗るか、作りながら塗るかです。
時間があるなら最初に全ての木材を塗り、切り口は作りながら塗るのがいいかもしれません。
水性塗料のハケは使用後すぐに水で徹底的に洗い、そのまま水に浸けておくと再使用出来ますが、私は安いハケを使い捨てにしています。